事業変遷と沿革

2007 ~ 2024

エアトリの物語は、当時23歳の大学生、
大石の挑戦から始まった。

沖縄の魅力に惹かれ、
沖縄に携わる仕事をしたいという思いを胸に、
彼は明治大学在学中に旅行会社を立ち上げた。
それが後に日本を代表する
オンライン旅行サービス企業へと成長する、
エアトリの礎となったのだ。

起業の第一歩、
しかし…

現実は 厳しかった。

1995年にエアトリの前身となる
旅行会社を設立。

大手旅行会社が牽引する業界で、
無名の大学生が描いた
ビジネスプランは当初はうまくいったが、
それは長くは続かなかった。
大学を中退し、一意専心ビジネスに努めた。

その後、旅行雑誌で国内旅行を販売するマーケットへ
主戦場を移したが、ここでも苦戦をする日々。

平日と土日の区別は当たり前のようになく、
当然、休みという概念は存在しなかった。
懸命の努力にもかかわらず、
事業は容易に軌道に乗らず、
自信を失っていた日々。

旅行業界の先輩たちにもいじめられ、
20代は選んだ業界の後悔の日々。

成功までの道のりは
決して平坦ではなかった。
資金繰りは常に綱渡り状態だった。

30歳を過ぎるまでの約10年間、
大石は借金と戦いながら、
必死に会社を存続させた。

時を同じくして、2003年…
のちに共同創業者となる吉村が、
東京大学在学中に
IT×旅行事業領域で起業した。
大石とは国内航空券の
仕入れ先として出会う。

インターネットの 時代の到来

大きな転機となった。

店舗を持たない彼らが大手旅行会社に対抗できるようになり、LCCの登場で旅行業の業績も伸び続けた。

2003年より同じくオンライン旅行事業を運営していた吉村(グループ創業者)と当時は取引先だったが次第に意気投合し、大石と吉村が経営する株式会社アイ・ブイ・ティと株式会社Valcomを統合、

株式会社旅キャピタルを

創業

社名を 「株式会社旅キャピタル」から 「株式会社エボラブルアジア」へと変更

ベトナムでITオフショア開発事業を開始。

OTA業界に激震が走る出来事があり、
ITオフショア開発事業にも
注力するために社名を変更した。

この決断が、後の成長の鍵となる…。
彼らの努力が実を結び始め、
業界の主要プレイヤーの一つとなった。

1ステージ

[ 2016 - 2020 ]

-

上場準備の過程で予算未達や、管理部の体制構築の失敗などがあり、直前期を4回やり直す。
いわゆる、4浪となった。

マザーズ上場、 そして東証一部へと 市場変更を果たす。

メディア事業と投資事業への進出のイメージ図

前年の
東京証券取引所マザーズ市場への
上場の勢いに乗り、投資事業、
メディア事業を開始した。

この頃から、多角的な事業展開が始まった。

エアトリの歴史に
新たな1ページが
刻まれた。

株式会社DeNAトラベルを
子会社化。

この動きは単なる企業買収ではなかった。
国内旅行のエアトリ、海外旅行のDeNAトラベル、お互いがないものを補完したM&Aだった。

エアトリの経営陣は、両社のシナジー効果を最大限に引き出し、オンライン旅行事業における圧倒的な存在感を確立することを目指していた。

夢の高みへ取扱高約1,500億円の大台に到達

旅行事業の徹底的な強化と戦略的なM&Aにより、事業領域を着実に拡大していった。
その努力が実を結び、
2019年9月期には取扱高が約1,500億円に到達。
この数字は、グループの成長戦略が
確実に成果を上げていることを
如実に示していた。

0 億円
FY2016
0 億円
FY2017
0 億円
FY2018
0 億円
FY2019

社名を「エボラブル アジア」から「エアトリ」へ変更。2020年、エアトリは変革の年を迎えた。

柴田祐亮の社長就任
「エアトリ」へ社名変更
事業多角化

2020年新型コロナウィルス感染症の
パンデミックの時には、
旅行業は壊滅的になり、
2020年9月期は減損控除後で
約90億円の赤字を計上。

この3つを通じ、
コロナ禍という逆境の中で
新たな機会を見出し、
新時代への準備を整えた。

特に、エアトリを救ったのは、「縁」。
人の縁で運よく開始したPCR検査事業と、
2020年に国の施策でGOTOトラベルが
始まったことで、 大きく回復を遂げた。

同時に子会社・株式会社まぐまぐの 東証スタンダード市場 上場を果たした。

2ステージ

[ 2021 - 2023 ]

エアトリは 「リ・スタート」戦略
打ち出した。

メディア事業
訪日旅行事業・Wi-Fiレンタル事業
ITオフショア開発事業
エアトリ旅行事業
ヘルスケア事業
投資事業(エアトリCVC)
エアトリ経済圏と名付けた6つの事業展開を軸に、新たな挑戦に乗り出したのだ。 ※2024年9月現在、全16事業

新規ヘルスケア事業(※現在、投資先にて注力)が
好調を博し、
コロナ禍を逆手に取った柔軟な経営で

過去最高の
営業利益を
達成

営業利益 31.42億円

2022年12月の定時株主総会で
任期満了に伴い、吉村が退任。

さらに…

株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(2021年)、
株式会社インバウンドプラットフォーム(2023年)と

グループ会社上場を達成

これによりグループ全体の成長を加速させた。

復活の年 コロナ後の
旅行需要回復を
捉える

コロナ禍を経て、
ようやく上昇気流に
乗り始めた。

[9月期の取扱高]

0 UP
前期比
1,045億円を突破

第2ステージ3期合計(2021 - 2023)で

営業利益103億(減損控除前)を達成し、
第1ステージ(2020年9月期)の赤字90億をリカバリー!

そして第3ステージへ

3ステージ

[ 2024 - ]

新たな挑戦の幕開け。 エアトリ5000

2024年9月期には取扱高1,235億円、

通期営業利益(減損控除前)36.2億円を突破!

毎年1事業以上の
新規立ち上げにより、
現在全16事業、戦略的なポートフォリオを構築。
そして営業利益50億円、
さらには100億円へと伸ばす目標。

これらの数字が示すのは、まさに

「終わりなき成長」
物語っている。

エアトリの今日の姿は、
幾多の挑戦が結実した輝かしい結晶だ。
絶え間ない努力、
戦略的なM&A·資本業務提携、時代の追い風。
そして何より、情熱あふれる優秀な社員たち。
これらすべてが、エアトリの成功の礎となった。

「国民的サービス」になる日を夢見て、
エアトリは今日も歩み続けている。

かつて一人の若き起業家の挑戦は、
約30年経った今も変わらず続いている。

23歳の大学生から始まったこの物語。
しかし、これはまだ序章に過ぎない。
エアトリの挑戦に、終わりはない。

空港の喧騒、
初めて訪れる土地の息吹、人々の笑顔。
エアトリが描く未来には、
まだ見ぬ感動が無数に広がっている。
その感動を届けるため、
彼らの挑戦は今日も、明日も、
そしてその先も。

エアトリの物語は、 まさに始まったばかりなのだ。